祇園ふたばこどもクリニック
広島市安佐南区の小児科
祇園ふたばこどもクリニック
電話
小児科、循環器小児科
〒731-0137 広島県広島市安佐南区山本三丁目1-12
Tel. 082-871-7770
【診療時間】
平日 8:30~12:00、13:30~18:00
土曜日 8:30~12:00
【休診日】木曜・土曜午後、日曜祝日

お知らせ
News

  • 2025.08.11
    赤ちゃんのおまたの外来

    赤ちゃんの

    おまたの外来

     

     

    鼠経(ソケイ)

    ヘルニア


    鼠径部(足の付け根)に丸いものが触れる場合、最も頻度が高いのが「鼠経ヘルニア」です。
    啼泣時などでお腹の圧が高くなるとお腹の中にある腸管や卵巣などの臓器が鼠径部に脱出し、お腹の圧が下がるとそれら臓器がお腹の中に戻る、という病態です。

    脱出臓器は腸管が大半で、次いで男児では大網、女児では卵巣が多いです。
    脱出臓器によって治療方針が異なりますので、診断が重要になります。疑われる場合は小児外科を御紹介します。

    診察時には脱出していないこともありますので、自宅で脱出している場合は写真を撮っていただいて診察時に見せていただけると助かります。

    生後6か月未満では嵌頓しやすく、早期の整復が必要です。

     

     

     

    陰嚢水腫

     


    陰嚢水腫は、精巣の周囲に水が溜まった状態で、1~2歳までに自然軽快することが多いと言われています。
    そのため、すぐに治療する必要はなく、定期的なフォローが必要になります。

    小児の陰嚢水腫は腹腔と交通がある点で成人の陰嚢水腫とは異なります。
    交通性があるため、腹腔内感染、臓器損傷などのリスクがあるので、穿刺や吸引は禁忌です。

    1~2歳で縮小傾向がなければ小児外科に御紹介させていただきます。

     

     

     

    停留精巣

     


    精巣は、胎児期にお腹の中で発生し、出生近くになると下腹部側方にある鼠径管(そけいかん=腹部と太ももの間に走る管)を通って陰嚢(いんのう)内まで下降してきます。その精巣の下降が不完全な場合を「停留精巣」といいます。

    新生児期に5%前後にみられますが、1歳頃には1.5%前後になります。
    生後6ヶ月までは自然下降が期待できると言われています。
    とくに、在胎37週未満で生まれた児や2500g未満の低出生体重児ではその頻度が高いことが知られています。

    精巣は、本来は体温より2~3℃低い陰嚢内にあるべきで、高温の環境下に長くさらされていると、妊孕性(にんようせい:妊娠するための能力)が低下したり(将来、こどもができにくくなったり)、発がん率が上がったりすることがあるため、1歳前後に手術で精巣を陰嚢内に固定する必要があります。

    それとは別に、生理的な反射の過剰性や、精巣が一時的に移動してしまう移動性精巣、という病態もありますが、その多くは手術は必要ありません。

     

     

     

    矮小陰茎

    (わいしょういんけい)

    =マイクロペニス

    陰茎の大きさは個人差が大きいです。陰茎の大きさの評価は陰茎の長さで行います。
    長さの測定の仕方が大切で、陰茎を非勃起時に引き伸ばして十分に伸展させた状態で、陰茎根部の皮膚を十分圧迫して、恥骨結合から亀頭先端までの陰茎背面の伸展長を測定します。
    通常だと、新生児2㎝、乳幼児2.5㎝、学童3㎝、思春期発来後4~6㎝以下だと矮小陰茎が疑われます。

    原因は、男性ホルモンも作用が不十分であることが多く、専門医を御紹介します。

     

     

     

    尿道下裂

    尿道下裂は、外尿道口が亀頭先端の正常な位置より近位(亀頭部、陰茎、陰嚢、会陰部にかけての陰茎腹側)に開口する、先天奇形です。

    疑わしい場合は、専門医を御紹介します。多くの場合、1歳以降での手術になります。

     

     

     

    包茎

    一般の育児書に、「お風呂の時に、包皮(おちんちんの皮)をむいて中(亀頭)を洗いましょう。」とあるものもあるようですが、「むく」のはやめましょう。

    お子さんのほとんどは包茎(亀頭が包皮に包まれた状態)です。皮をむこうとしても亀頭が出せないものを真性包茎、むけば亀頭が出てくるものを仮性包茎といいます。
    お子さんの成長に伴い真性包茎から仮性包茎に自然に変化していきます。
    真性包茎の割合は、新生児ではほぼ100%、乳児で約80%、5歳までの乳児で約60%、小学生で約30%と言われています。

    このように、お子さんの包茎は生理的なことが多いので、無理に包皮をむいて洗う必要はありません。
    包皮と亀頭の間に白い固まり(恥垢)がありますが、膿や細菌感染ではないので除去しなくて放置で大丈夫です。
    無理にむくと細菌が感染し、亀頭包皮炎の原因になります。

    むしろ、包茎でない新生児は、尿道下裂や性分化疾患が疑われますので、専門医を御紹介します。

     

    しかし、中には治療の適応のある真性包茎もあります。

    まず、包皮の隙間が「ピンホール」と表現されるみたいに狭く、排尿時に包皮が膨らむ(バルーミング)場合です。これは排尿時に圧がかかって、下部尿路障害の原因となり得ると言われています。

    また、立位に排尿する時期までこの状態であると、尿線が定まらずトイレを汚したり、尿がシャワー状に出たりして、日常生活に支障が出ます。

    また、亀頭包皮炎を繰り返すこともあります。

    このような場合は、専門医を御紹介します。

     

     

     

    恥垢

    恥垢は、皮膚の皮脂腺からの分泌物や、古くなって剝げ落ちた皮膚が固まってできたものです。
    白~黄白色のチーズのように包皮に下に透けて見えることがあります。
    包皮と亀頭の間にたまりやすいものです。

    赤ちゃんのおちんちんは生理的に包茎であり、無理に包皮をむこうとすると傷を作ってしまったり、元に戻らなくなってしまったり(嵌頓)することがあります。
    嵌頓すると、亀頭が締め付けられ、血流が悪化し腫脹し、放置すると、亀頭の壊死につながる危険性もあるため、早急な対処が必要です。
    恥垢は放置しておいても自然に出てきますので、無理に包皮をむいて取り除く必要はありません。
    無理にむくと細菌が感染し、亀頭包皮炎の原因になります。

     

     

     

    陰唇癒合

    左右の小陰唇がくっついて(癒合して)、膣口が隠れている状態です。小陰唇の炎症後の二次的なものが多いと言われています。

    ほとんどの場合は無症状ですが、膣炎、膀胱炎をおこすことがあり、治療が必要です。癒合部の剥離などが必要になりますので専門医を御紹介します。

     

     

     

    見張りイボ

    (スキンタグ)

    見張りイボは、肛門が「切れ」て傷が炎症を起こして「治る」を繰り返すことで、肛門の皮膚が盛り上がってイボ状になったものです。

    この傷を繰り返すと、見張りイボができます。これ自体は特に治療しなくても大丈夫です。

    傷の原因としては、硬い便で肛門が切れることが多いですので、硬い便の場合は便を柔らかくする治療が必要です。

    便が柔らかくなって肛門に傷ができなくなったとしても、出来上がってしまったポリープ状の皮膚は、余剰皮膚として皺状に残る場合がほとんどです。しかし、炎症、感染がなければ痛みなく排泄可能です。

     

     

     

    肛門周囲膿瘍

    肛門のそば(3時、9時の方向)に赤いおできのようなしこりとして見られます。

    直腸と肛門の堺にある小さなくぼみから細菌が入って感染を起こしたもので、くぼみからつながった肛門周囲皮下に感染が広がって赤く腫れて膿が貯留します。
    膿が増えると自然に膿が外に出るようにもなりますが、膿を出し続けてあげないと完治はしません。
    抗菌薬の内服や外用薬は効果がありません。専門の小児外科の先生を御紹介します。
    切開排膿や最近では漢方薬による保存的治療も行われています。

     

     

     

    皮膚洞

    皮膚洞は、お尻の割れ目の間にある凹みです。
    ・凹みが肛門に近い(目安は約2.5㎝以内)。
    ・深さが浅く、他の臓器とつながっていない。
    であれば、問題ありません。

    一方で、
    ・凹みの位置が肛門から離れている(目安は約2.5㎝以上)。
    ・おしりの割れ目よりも高い位置にある(おしりの割れ目にない)。
    ・凹みが深く先端部がどうなっているかわからない。
    ・凹みに毛が生えている。
    ・凹みに何らかの分泌物を認める。
    などの場合は、その凹みが体内の脊髄など他の臓器と交通していることが考えられるため、超音波検査やMRI検査などの精密検査が必要になります。専門の小児外科の先生を御紹介します。

     

     

     

     

     

     

  • 2025.08.11
    赤ちゃんの耳の外来

    赤ちゃんの耳の外来

     

     

    耳垢じこう)=みみあか

    は取った方がよい?

    取ってはダメ?

    耳垢は基本的に取る必要はありません。耳垢は、外耳道を清潔に保ち、保護し、滑らかにしてくれる必要なものです。耳垢は外耳道の奥から入口にゆっくり移動して自然に排出されます。耳垢があること自体正常のことで、何らかの症状(成人では、難聴、耳鳴り、耳閉感、耳痛など)がある場合、あるいは完全に閉塞している場合を除けば、そのままにしてよいのです。そのような場合は耳鼻科を受診しましょう。

    米国のガイドラインでは、綿棒、耳かきを使ってはダメとされています。綿棒を使う場合も、耳穴から出てきた(出てきそうな)耳垢をとるだけなら問題ありません。耳穴に中に綿棒を入れると、耳垢をかえって押し込んでしまって耳垢閉塞になります。

     

     

     

    入浴時に耳の中に

    水が入りました。

    大丈夫?

    プールで水中にもぐっても、普通は中耳炎にはなりませんよね。同様に、入浴中にお風呂の水が耳の中に入っても大丈夫です。中耳炎にならないか心配されることがありますが、その心配はありません。

    外耳道と中耳は鼓膜で隔絶された別空間だからです。鼓膜に穴が開いていなければ、外耳道に水が入っても中耳に水が入って中耳炎になることはありません。

    無理に水を取る必要もありません。体温で蒸発してしまうからです。

    綿棒でとるのはやめてください。外耳道を傷つけて外耳炎になったり、赤ちゃんが急にに動いて鼓膜が破れたりして大変危険です。

     

     

     

    耳の後ろのぐりぐり

    耳の後ろや頭の後ろ、首などにはリンパ節があり、健康な赤ちゃんにも「ぐりぐり」として良く触れます。小豆大くらいの小さな大きさでよく動くものが耳の後ろに触れるのはリンパ節ですから心配ありません。

    頭皮の感染症や、外耳炎、中耳炎、口腔内の感染症、さらには乳児湿疹やアトピー性皮膚炎において、その所属リンパ節として耳介後部のリンパ節が腫脹することもあります。発熱・不機嫌・耳だれなどがあれば小児科を受診してください。

    リンパ節の痛みが強かったり、赤くなっている時はリンパ節自体が化膿したり炎症を起こしていることもありますので小児科を受診してください。

     

     

     

    小耳症

    耳介の一部、あるいは全部が先天的に欠損する疾患です。外耳道は正常のものから狭窄もしくは閉鎖するものまであり、鼓膜や耳小骨に異常を認めることもあります。耳介形成が必要ですので形成外科を御紹介します。

     

     

     

     

    絞扼耳(こうやくじ)

    =折れ耳

    折れ耳は、耳介の先天異常のうち、最も頻度の高い疾患です。聴力は正常であることが多く、見た目の形以外に異常を認めないことがほとんどです。

    程度が軽い場合は自然に治ることもありますが、変形が著しい場合には専門医を受診して、赤ちゃんの耳の軟骨がまだ柔らかい生後6か月以内にテープや装具などで折れている部分を矯正することで手術を避けられる場合があります。耳の軟骨が硬くなってしまうと矯正治療が難しくなりますので、生後6か月以内に形成外科を御紹介します。

    変形が強く矯正治療で形が整わなかった場合や、軟骨が硬くなって矯正治療が難しくなった時期に治療を希望された場合には、手術になります。

     

     

     

     

    副耳

    副耳は比較的発生頻度の高い先天性疾患の1つであり、頻度は1.5%程度といわれています。耳前部から口角、頸部にかけて発生します。基本的には見た目の問題であり、多くの場合は耳の聞こえには異常がないことがほとんどです。

    手術を希望される場合、全身麻酔を何歳頃から可能とするかは施設により差があります。

    他の先天異常に伴って副耳を生じることもあります。口の大きさが左右で違う、耳の形に異常がある等の場合はそれらの治療も必要になります。

     

     

    先天性耳瘻孔

    耳介前方や、耳輪部、耳介周辺に見られる先天性の瘻孔(穴)です。

    垢や皮脂などが溜まって、圧迫により白い分泌物を認めることがを除けば無症状に経過することが多いです。

    溜まった分泌物に細菌が感染すると、腫れ、赤み、熱感、膿が出るなどの症状が現れます。このような感染時には抗生物質の内服や、膿が出ている場合は切開排膿が必要なことがあります。

    感染を繰り返す場合は、手術によって瘻管(穴を作っている管)の摘出が推奨されます。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

  • 2025.08.11
    赤ちゃんの唇・口の中の外来

    赤ちゃんの唇・

    お口の中の外来

     

     

    吸いだこ


    生後数週まで、上口唇の角化した上皮が粘膜から分離し境界明瞭な部分ができ、剥がれると新しいものができます。母乳栄養児にみられる特徴的な正常所見です。

     

     

     

    先天性歯(魔歯)


    日本人では、最初の乳歯の萌出(歯が生えること)は生後7か月頃から始まります。

    それよりも早く、出生時や生後1~2か月以内に萌出する歯のことを先天性歯(魔歯)といいます。

    頻度は、0.1%で、場所は下の前歯が多いです。

    これは、本来萌出する予定の正常な乳歯(真性歯)が早く萌出した場合と、過剰な歯(過剰歯)が萌出した場合に分けられます。真性歯は歯根形成が進むのに対して、過剰歯では歯根形成が進まず自然脱落しやすいです。

    先天性歯の問題点として以下が挙げられます。

    1. 先天性歯の先端が鋭利であり、授乳時にお母さんの乳頭を傷つけやすい。
    2. 先天性歯が安定せずにグラグラして自然脱落しやすく誤嚥の危険性。
    3. 哺乳時に舌下面が刺激され、潰瘍が形成され授乳障害の可能性(この状態をRiga-Fede :リーガ・フェーデ病といいます。)

    真性歯では歯の先端を丸くしたり、過剰歯では抜去するなどの処置が必要となりますので、小児歯科を御紹介します。先天性歯が真性歯か過剰歯なのか、まずレントゲン検査を受け診断されてから、その後の処置をご相談下さい。

     

     

     

    鵞口瘡・

    口腔内カンジダ症


    ほっぺたの内側などに生じるカンジダ感染症です。ミルクかすの様な白苔が粘膜に付着し、ミルクかすであればこすれば簡単に取れますが、これはカビが粘膜に張り付いているのでこすっても取れません。

    生後1週以内の発症は、産道での感染が考えられます。

    生後1週以降の発症では、カンジダに汚染された便・おむつから手指を介しての感染や、不衛生な人口乳首やおしゃぶりを介しての感染、お母さんの乳頭からのカンジダ感染などが考えられます。

    鵞口瘡・口腔内カンジダ症は一般的には無症状です。

    通常は治療は不要です。カンジダは通常でも口腔内にいますので、基本的には無害です。
    乳首、ほ乳瓶の消毒をきちんとしてあげましょう。
    白苔が舌だけではなく、歯茎やほっぺたの裏の粘膜など口腔内全体に付着したり、哺乳力が落ちることがあります。その場合は抗真菌剤塗り薬で治療をします。
    治療してもなかなか治らない時はごくまれに免疫系の病気があることも考えられます。専門病院を御紹介します。

     

     

     

     

    舌苔

    母乳やミルクなどの付着で、舌の表面が白っぽくなります。

    口腔内常在菌の繁殖が原因で、緑色・黒色などを呈することもあります。
    治療は必要ありません。

     

     

     

     

     

    上皮真珠


    赤ちゃんが生まれる以前に、乳歯形成が開始されます。その過程で本来であれば吸収されてなくなる組織の一部が吸収されずに残ったものが上皮真珠です。乳児で時々みられる膿疱で稀なものではありません。乳歯が生える前に自然に脱落します。

     

     

     

     

     

    口唇裂・口蓋裂


    日本人の500人に1人の割合でみられます。

    口唇裂は唇(くちびる)に、口蓋裂は口蓋(口の中の天井)に裂(割れ目)が生じたもので、合併して発症する場合も多いです。

    症状は、哺乳・摂食障害、また発音障害などがみられます。また、手足や耳の形態異常、ヘルニアや心臓の形態異常を合併することもあります。口蓋裂では口腔と鼻腔とが交通しているため鼻咽腔(びいんくう)が食物で汚染され、二次的に扁桃炎や中耳炎をおこしやすくなります。

    治療は、出生直後から成人するまでの長期間にわたる、一連の治療が必要となります。それには、口腔外科、矯正歯科、小児歯科、形成外科、耳鼻咽喉科、小児科、言語治療科、一般歯科などによる総合治療が必要です。

    口蓋裂児ではミルクを上手に飲んだり、顎の正常な発育を促すためにホッツ床という装具(プレート)を生後早期に作製し口腔に装着します。また口蓋裂の赤ちゃん用に開発された人口乳首や哺乳瓶もあります。

    口唇裂を閉鎖する形成手術の時期は、生後3~6か月、体重6kg以上が目安とされています。

    一方、口蓋裂では言葉を覚え始める1歳半から2歳ごろに口蓋形成術(こうがいけいせいじゅつ)を行なうのが理想的です。手術後は正しい発音ができるように言語治療を行ないます。

    また、矯正歯科治療も必要となることがあります。

     

     

     

     

    上唇小帯異常

    上顎性中部の小帯が肥厚し、歯頬部まで伸びる状態で、乳児のう歯や永久歯の正中離開の原因となる場合には切除することもありますが、ほとんどは治療の必要はありません。

     

     

     

    舌小帯短縮症・舌強直症



    舌小帯とは、舌の裏側の真ん中にあり口の後方につながる縦のヒダです。新生児期は一般に太く短いですが、舌の発育とともに退縮し細くなります。舌の発育と舌小帯の退縮がうまくいかず、舌の動きを制限するような状態になると舌小帯短縮症となります。
    舌小帯短縮症が原因の哺乳障害は少なく、早期手術による合併症もあることから乳児期の手術は慎重に判断する必要があります。構音障害に対しても、言語聴覚士や特殊言語外来などで経過観察を行い、発達や発育などを総合的に判断し、手術適応を決める必要があります。

    乳児期には哺乳障害の原因として、幼児期ではラ行、タ行、サ行など構音障害の原因として発見されることが多いですが、診断や評価方法は統一されていません。
    治療は、軽症では局所麻酔後にハサミ等で小帯を切ります。重症例では切開後に形成を行う舌小帯延長術が一般的ですが、その場合は全身麻酔が必要です。

     

     

    癒合歯


    本来別々に生えてくるはずの2本の歯が、何らかの原因でくっついて1本の歯のように生えてくる状態を指します。主に乳歯で多く見られ、永久歯でも稀に見られます。癒合歯は、分離する処置など癒合歯そのものに対する処置の必要はありません。ただ、癒合歯で問題となるのは、癒合している2本の乳歯がつながっている部分が溝状に凹んでおり、境目の溝の部分が汚れやすくむし歯や歯肉炎になりやすい、ということです。虫歯予防で歯磨きはしっかり行いましょう。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

  • 2025.08.10
    赤ちゃんの眼の外来

    赤ちゃんの眼の外来

     

    視機能・視力

    (どのくらい見えている?)

    新生児(生後1か月未満)では、視力は0.03といわれていて、ぼんやり見えています。色覚はまだありませんが、授乳時、母さんの顔は見つめてくれます。

    生後1か月で、大きなものを見つめる「固視」ができるようになります。

    生後2か月で、色覚が出てきます。

    生後3か月で、人や手を追いかける「追視」ができるようになります。ただ、まだ両眼の共同運動ができないので、一見すると斜視の様に見えることもありますがまだ心配ありません。

    生後4か月で、両眼で立体視することができるようになります。

    生後6か月で、視力0.1~0.4になります。

    1歳半で、視力0.25~0.5になり、遠くのものが見え始めます。

     

     

     

     

    鼻涙管閉塞

    鼻涙管は、まぶたの内側と鼻の奥をつなぐ管で、涙はその管を流れる仕組みになっています。

    鼻涙管閉塞は、乳児の6~20%にあるとされ、頻度は比較的高く、症状は流涙(泣いてないのに涙が出る)と眼脂(目やに)です。

    治療は、

    ・涙嚢マッサージ(涙嚢という涙が溜まる部分を優しくマッサージする)

    ・抗菌薬の点眼薬

    です。

    鼻涙管は成長に伴って生後2~3か月で開通し、鼻涙管閉塞のほとんどは自然治癒します。

    生後3か月になっても続くようであれば涙道ビジーという処置が必要なこともありますので、眼科に御紹介します。

     

     

     

    睫毛内反

    (しょうもうないはん)

    =逆さまつ毛


    下まぶたのまつげ(睫毛)が、結膜(白目)や角膜(黒目)に接している状態で、乳児の約半数にみられます。
    乳児はまだ顔の骨が発達途上で、特に鼻根部が平坦で幅が広いことでまつげも眼球に向かって生えてみえることがあります。

    多くの場合、顔の骨の発達に伴って2~3歳までに自然治癒します。

    大人のまつげと違って、乳幼児のまつげは柔らかいので、結膜や角膜に傷はつきにくいです。

    ですので、充血などなければそのままで大丈夫です。充血や涙っぽいなどあればまずは当院を受診してください。眼科を御紹介します。

     

     

    稀ですが、先天的緑内障の場合に角膜(黒目)が大きくなって逆まつげが目立つ場合があります。

    お母さんがみられて角膜が大きく感じる場合や涙っぽく感じる場合にも、当院を受診してください。眼科を御紹介します。

     

     

     

    眼球結膜出血

    分娩の際に外力が加わることで静脈のうっ血が起こり、眼球結膜(しろめの部分)に出血がみられることがあります。

    生後1か月頃までには自然に消えます。

     

     

     

    落陽現象


    太陽が地平線に沈んでいくように、黒目が「下のまぶたに隠れる」ように下の方に沈んでしまうことを、落陽現象といいます。

    正常新生児でも生後1か月以内で約2%の児に起こると報告され、通常2~3か月、最長でも6か月には消失します。

     

    一方、神経学的異常兆候としての落陽現象は、水頭症や頭蓋内圧亢進など神経学的異常に合併することがあります。

    落陽現象が続く場合はご相談下さい。

     

     

    青色強膜

    青色強膜とは、白目の部分(強膜)が青みがかって見える状態のことです。

    これは、強膜が通常よりも薄く、下にある血管が透けて見えるために起こります。

    骨形成不全症などの遺伝性疾患の症状の一つとして現れることがあります。

     

    ただし、新生児・乳児期は元々強膜がまだ薄いため、誰でも多少青みがかって見えることがあります。

     

     

    先天眼振


    眼振とは、眼球がけいれんしたように動いたり揺れたりすることで、生後数日~数週から見られます。

    視力障害と関係することがありますが、その程度は様々です。

    物が揺れて見えたり、めまいを感じたりすることはありません。

    目の向きによって眼振が小さくなる位置があるので、ものを見るときに、顔を左右に向けたり顎を上げたり下げたりする頭位異常がおきます。

    眼に先天性の異常がないかを詳しく調べるために眼科を御紹介します。

     

     

    先天性眼瞼下垂


    生まれつき、上まぶたが十分に開けられず、まっすぐ前を見たときに上まぶたが黒目を被っている状態をいいます。

    原因は、生まれつき眼瞼挙筋(がんけんきょきん)というまぶたを挙げる筋肉の力が弱かったり、まぶたを挙げる筋肉を支配している神経に不都合があることが考えられます。

    片側性が多いです。

    多くの場合、物を見るときの見えにくさを補うために、おでこの筋肉を使い眉毛を挙げて目を開けようとしたり、まっすぐ前を見たときに視野が制限されるため見やすくするために顎(あご)を挙げて物を見ようとします。

    屈折異常(特に乱視)の合併が多く、弱視を生じることがあるので、眼科や形成外科など専門医にご紹介します。

     

     

     

    斜視


    赤ちゃんの眼が寄り眼のように見えることがあります。

    生後2~3か月までは、まだ両眼を同時に動かすことがうまくできませんので、斜視など眼の位置を判定することはできません。
    生後3~4か月で、追視できるようになりますので、そこまでは待ちましょう。

    赤ちゃんの眼は、顔の骨格がまだ発達の途中で鼻が低く、眼と眼の間が広く平坦であることから、本当は斜視がなくても、一見、斜視の様な寄り眼に見えることが多く、これを偽内斜視といいます。
    生後3~4か月を過ぎて追視できるようになったら、おもちゃなどを見つめさせて上下左右に動かしてみてください。
    このときに眼の動きが左右異なっている場合には斜視の疑いがありますので、眼科を御紹介します。

     

     

    当院の6~7か月健診では、スポットビジョンスクリーナーという機械を使って、近視・遠視・乱視・斜視などの弱視がわかる検査を無料で行っています。

    この検査は広島市の3才健診で全員に施行していますが、この検査自体は生後6か月以上で適応になっていますので、当院では早期に導入し、斜視を含めた弱視の早期発見治療に努めています。

     

     

     

    先天緑内障

    先天性緑内障とは、胎生期での発達異常により、房水(眼球の中を流れている液体)の排出が悪く、眼圧が上昇し、視神経が圧迫、障害される病気です。

    高い眼圧によって眼球が拡大するために、
    ・黒目が大きい場合
    (角膜径が拡大:牛眼ぎゅうがん
    ・黒目が白く濁る場合
    角膜混濁かくまくこんだく
    ・涙が多い場合
    流涙りゅうるい
    ・光をまぶしがる場合
    羞明しゅうめい
    ・まぶたがピクピク動く場合
    眼瞼痙攣がんけんけいれん
    これらの症状に気づいたら、速やかに眼科を受診し、専門医の診断を受けることが大切です。1歳までに発症することが多いです。

     

     

    先天白内障

    出生時より水晶体の混濁がある疾患で、瞳孔が白く見える、追従反射がない、眼振・斜視・小球症などの症状がみられます。


    原因は、特発性が最も多く、他に遺伝性、胎内感染、代謝疾患などに合併することもあります。

    これらの症状に気づいたら、速やかに眼科を受診し、専門医の診断を受けることが大切です。

     

     

  • 2025.08.09
    赤ちゃんのお肌・皮膚の外来

    赤ちゃんのお肌・皮膚の外来

     

    赤ちゃんの皮膚は色々な色を呈することがあります。

     

     

     

    黄色

     

     

    胆汁うっ滞性肝疾患

    (胆道閉鎖症)

    皮膚はどす黒い黄色を呈し、便の色調は、黄白色~白色~灰白色を呈することが多いです。

    母子手帳の便色カードを参照し、1~3番の場合はすみやかに専門医にご紹介します。

    また、血液検査で、ビリルビンや肝臓・胆道系等の精査もできます。

     

     

     

    母乳性黄疸


    生後1か月頃にみられる黄疸の大部分は母乳性黄疸で、眼球の白い部分(眼球結膜)は黄色に染まり、皮膚はオレンジ色様の色調になります。

    母乳性黄疸であれば、2~3か月で改善することが多いので、母乳はそのまま続けてください。

    ただ、便の色が正常を呈する胆汁うっ滞性肝疾患もあるので、母乳性黄疸を疑っていても、必要に応じて検査を行い、以後もフォローが必要です。

     

     

    新生児ざ瘡・

    乳児脂漏性皮膚炎

    (乳児湿疹)

    これらはまとめて乳児湿疹と呼ばれます。

    新生児ざ瘡は、新生児の顔面に生じる、思春期に見られる尋常性ざ瘡(ニキビ)様の発疹です。


    乳児脂漏性皮膚炎は、生後1~2か月頃からの皮脂腺が活発な時期に、頭部、顔、眉毛、耳、首に生じやすい湿疹です。

    黄色のベタベタしたバターの様な湿疹やそれが乾燥して痂皮(かさぶた)になったり、悪化すると赤みが強い紅斑、丘疹、膿疱、びらん(ただれ)を形成したりします。

    乳児は汗腺の密度が高く新陳代謝も活発なため汗をかきやすく、汗疹(あせも)ができやすかったり、また、お風呂で洗い方が優しすぎて、汚れや皮脂が落ちきれなかたりして、乳児湿疹が生じます。

    対策はスキンケアが基本であり、外用薬が必要ならないことも多いです。

    お風呂では石鹸をよく泡立てて、顔も耳も含めて全身を擦らないように手で洗います。そして泡が残らないように流します。顔も「ガーゼで拭くだけ」ではなく、石鹸で洗い、シャワーで洗い流しましょう。

     

     

    炎症が強い場合は、ステロイド外用剤を使用する場合もあります。

     

    衣服は吸湿性のある柔らかいものを選び、汗をかいた場合にはこまめに汗を拭きとったり、着替えさせてあげましょう。

    赤ちゃんは汗をかきやすいため、着せすぎには注意しましょう。

     

     

     

     

    白色

     

     

    稗粒腫

    (はいりゅうしゅ)

    (ひりゅうしゅ)


    生まれた時から顔、特に眼や口の周りに密集して、頬や顎にもパラパラ見られる直径1~2mmの白い発疹です。新生児特有の生理的なものです。角質層(ケラチン)が表皮の中に取り込まれて袋状になったものです。2~3週間で自然に消失します。

     

     

    鼻皮脂(脂腺肥大)


    稗粒腫と間違いやすいですが、鼻皮脂は鼻にできる白い小さい発疹です。これも新生児特有の生理現象です。皮脂が毛孔に溜まって白く見えます。1か月以内に消失します。

     

     

    白色斑

    メラニン色素の欠乏による白い斑点で、先天性と後天性があります。

    先天性の代表例では、脱色素性母斑、限局性白皮症などは合併症はありませんが、線状の伊藤白斑や、結節性硬化症などは眼や脳にも合併症がある先天性の病気である可能性があり、皮膚科を御紹介します。

    後天性のものは、ゆっくり拡大したり、自然に消えたり、湿疹の治った後に出たり、症状は多彩です。皮膚科を御紹介します。

     

     

     

     

    赤色

     

    サーモンパッチ

    新生児の10~30%にみられ、ほぼ生理的なものです。前額部(おでこ)、眉間(みけん)、上眼瞼、鼻背(鼻筋)、人中(鼻の下)に好発する境界不明瞭な淡紅色斑です。

    前額部のサーモンパッチの自然消退率は、1歳半で80%、3歳で90%、9歳で95%です。
    1歳半を過ぎても消えない場合は、専門医に紹介します。
    レーザー治療の対象になることがあります。

     

     

     

    ウンナ母斑

    サーモンパッチ同様、新生児の10~30%にみられ、ほぼ生理的なものです。
    後頭部の紅色斑で、成長すると毛髪に隠れるため治療の対象にならないことがほとんどです。
    自然消退率は50%。3歳になって後頚部にくっきり残っているようであれば、レーザー治療の対象になることがあります。

     

     

     

    乳児血管腫

    (イチゴ状血管腫)

    生まれたときにはなかったのに、生後1~2週から出てくる、血管の良性腫瘍です。
    生後6か月~1歳くらいまでは徐々に大きくなりますが、1歳以降は少しずつ縮小し、7歳頃までには赤みも消えることが多いです。
    ただ、血管腫のタイプによっては消え方の程度が異なり、もともと平らに近いものはほぼ跡形なく消えますが、大きく膨らんだものは、小さくはなりますが、完全には消えず、皮膚のたるみや皺、瘢痕や赤みが残ります。

     

     

    また、眼や鼻の近くにあったり、おむつの部位にあったりすると、視力障害、呼吸障害、出血したり潰瘍になって痛みを伴うなど支障が出てくることがあります。

    生後6か月未満ならまだ今後さらに大きくなることが予想されますので、内服治療やレーザー治療をすることもあります。

     

     

     

    毛細血管奇形

    (ポートワイン母斑、

    単純性血管腫)

    生まれつき顔や体にみられる、広い濃い赤いあざです。
    自然消退することはなく生涯残るだけでなく、面積が広く色調が濃いものは次第に肥大し、隆起することもあります。
    早目のレーザー治療が薦められています。

    また、眼の中や脳にも毛細血管奇形がある場合があり(Sturge-Weber症候群)、眼科や脳神経外科など総合病院での精査も必要です。


     

     

     

     

    おむつ皮膚炎

    便や尿によって起こる接触性皮膚炎で、まずはスキンケア、頻回のおむつ替えを心掛けましょう。
    皮膚がただれている場合はおしりふきで拭きすぎると痛いので、洗面器にお湯をためて洗うのがお勧めです。
    ステロイド外用剤はカンジダ感染症を引き起こすので、まずはワセリンや亜鉛華単軟膏外用で皮膚を保護しましょう。

     

     

     

    乳児寄生菌性紅斑

    (乳児皮膚カンジダ症)

    カンジダによる皮膚感染症で、おむつ内の高温多湿の環境や発汗が多い部分、ステロイド外用剤使用部位に発症しやすいです。おむつ皮膚炎と同様にスキンケアを心掛け、抗真菌薬を外用しましょう。

     

     

     

     

     

     

     

     

  • 2025.08.06
    休診のお知らせ。

    8月12日火曜日~16日土曜日は、休診します。
    大変申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

  • 2025.06.06
    赤ちゃんの頭のかたちの外来

    赤ちゃんの

    頭のかたちの外来

     

    当院では、「赤ちゃんの頭のかたち外来」といって、赤ちゃんの頭のゆがみに対する診療を行っています。

    「向きグセで、頭のかたちが上から見て斜め」
    「後頭部が絶壁」

    に対する診療です。

     

     

    赤ちゃんの頭のかたち

    外来とは?

     

    「赤ちゃんの頭のかたち外来」とは、赤ちゃんの頭のゆがみに対して、相談・治療を行う診療のことです。
    頭のゆがみの原因には大きく分けて、病的原因と病気ではない外力による変形、の2つがあります。

    ●病的要因:頭蓋骨早期癒合症
         (縫合線が早期に癒合する病気)
    ●外力要因:位置的頭蓋変形症
         (病的ではなく、向き癖などが原因)

    頭蓋骨早期癒合症など病的な場合は専門医に紹介させていただきますが、病的でなく出産時の産道での圧迫や出生後の向き癖などが原因で赤ちゃんの頭の形が気になる場合、当院で相談が可能です。

    当院の「赤ちゃんの頭のかたち外来」では、現在の赤ちゃんの月齢や、頭蓋変形の重症度をふまえ、「理学療法(体位変換・タミータイム)」または「ヘルメット治療」のいずれが適切かを判断し、ご家族の意向を伺いながら、治療を提案いたします。
    なお、治療の基本は理学療法であり、ヘルメット療法を無理に勧めることはありません。

     

     

    外来の受診の流れ

     

    首が座ってないと3Dカメラ撮影は難しいですので、3Dカメラ撮影希望の方は首が座ってから(生後3~4か月)の受診をお勧めします。
    「初診」の方は、まずはお電話をください。午後のアーリーチェックイン(14:30~15:00)で予約をお取りします。
    頭のゆがみの重症度は、3Dカメラで判定します。3Dカメラ撮影代は別途3,000円費用が発生いたします。
    「頭の形が気になる」ため、ヘルメット治療をするかどうか悩まれている親御さんで、ヘルメット治療の適応があるかどうかのご相談だけでも受診可能です。
    3Dカメラ撮影の結果が重症で、ヘルメット治療の適応になったとしても、患者さん皆さんがヘルメット治療を選択するわけではありません。御希望された方のみヘルメット治療に進みます。当院ではヘルメット治療を無理に勧めることはありません。

     

    頭のゆがみ


    頭のゆがみには「斜頭症」「短頭症(絶壁頭)」「長頭症」と3つのパターンがあります。これらの原因の多くは、向き癖、子宮内や産道を通るときの圧迫など、病気ではない外力によります。
    頭のゆがみは、基本的に脳の成長や精神発達に大きな影響を与えることはないと言われています。しかし、頭のゆがみが重症な場合は、眼の大きさが左右で異なる、顎の曲線など顔面の左右差が生じる、などの整容面の問題や、噛み合わせ、視力、耳の左右差が発生し眼鏡がかけにくくなるなど機能面の問題が発生する可能性もあります。

     

    斜頭症

    頭頂から見ると、平行四辺形に見え、耳の位置についても左右差が発生する場合があります。寝るときの向き癖のある赤ちゃんに多く見られます。

     

     

    短頭症(絶壁頭)

    あおむけ寝の時間が多い赤ちゃんに見られ、よく「絶壁」と表現されます。頭の前後の長さが通常より短いのが特徴です。

     

     

    長頭症

    頭の前後の長さが横幅よりもあり、横向きの姿勢が多い赤ちゃんによく見られます。
    NICUで数か月間過ごした赤ちゃんに見られると言われています。

     

     

    治療方法について


    あたまの形を改善する方法には、

    ・理学療法(体位変換、タミータイム)
    ・ヘルメット治療

    が2つがあります。重度のゆがみは、自然治癒が難しいという研究結果があります。

     

    体位変換>

    向き癖を改善することにより、赤ちゃんの頭にかかる圧力を左右均等にすることが目的です。

    具体的な方法ですが、保護者がそばにいるときに、顔の向きだけを矯正するのではなく、背中にタオルを丸めて置いて体ごと向き癖の反対に向かせてあげましょう。また、寝るときの頭と足の方向/抱っこする腕/授乳の際の方向/話しかける方向などがいつも同じ方向になっている場合は、同一方向だけでなく反対方向でもしてみて、左右のバランスがよくなるようにしてみましょう。

    ※うつ伏せ寝は呼吸ができなくなる可能性があるため、寝かせるときは必ず仰向け寝にします。

     

    <タミータイム>
    タミータイムとは、赤ちゃんが起きている時に、保護者が見守る中で赤ちゃんをうつ伏せにして過ごすことです。

    頭、首、上半身の筋肉の発達を促進し、赤ちゃんの頭の一定箇所に圧力がかかることを防ぎます。
    まずは、お母さんの胸、お腹、膝の上に赤ちゃんをうつ伏せにして始めます。慣れてきたら、ブランケットや床の上で、周りにお気に入りのおもちゃや絵本を置いて興味を引き、うつ伏せ運動を行います。
    1回1〜2分から始めて、最長1回5〜15分を1日に2〜6回(目標は1日合計30分間以上)行ってください。

    窒息を回避するため、必ず保護者がみている環境下で、固いマットや床の上で、行ってください。

     

    <ヘルメット治療>
    赤ちゃんに頭蓋形状矯正ヘルメットを装着し、頭の成長を調整する方法です。1998年に米国で初めて医療機器として承認され、日本では2018年に承認された治療法になります。
    治療期間は、主に治療開始時の赤ちゃんの月齢によって異なります。(早く開始するほど、短い期間で終了できます)

     

     

    ヘルメット治療の歴史

     

    世界では1980年代から始まり、2000年代に入ってからその有効性が認められるようになりました。

    日本では、2018年に厚生労働省に医療機器として承認され、有効性と安全性が認められた治療法です。

     

     

    ヘルメット治療の効果

     

    ・2015年のアメリカの研究で、1,531人の赤ちゃんがヘルメット治療を行い、1,454人(95.0%)に矯正効果があったという報告があります。

    ・2021年の日本の研究で、斜頭症の重度の赤ちゃんの約7割が2か月間の自然経過では改善しない、という報告があります。一方、ヘルメット治療を行った斜頭症の重度の赤ちゃんは、自然経過よりも2か月後のゆがみ度合いが約3倍改善された、という報告もあります。

    ・baby bandの効果

    Nobuhiko Nagano. Therapeutic Effectiveness of a Novel Cranial Remolding Helmet(baby band2) for Positional Plagiocephaly: A MulticenterClinical Observational Study.  J. Clin. Med. 2024, 13, 5952. https://doi.org/10.3390/jcm13195952

     

     

    ヘルメット治療

    しなかった場合の

    デメリット

     

    頭のゆがみが重度の場合、将来的に顔の非対称が残ったり、耳の位置の左右差が残ったりして、見た目の顔・頭の形による劣等感の問題(整容面の問題)や、眼鏡・帽子・ヘルメットなどが上手くつけられない問題(機能面の問題)があります。

     

     

     

    ヘルメット治療

    した場合のメリット

     

     前記の「ヘルメット治療しなかった場合のデメリット」の逆になります。

    将来的な見た目の顔・頭の形による劣等感の問題(整容面の問題)や、眼鏡・帽子・ヘルメットなどが上手くつけられない問題(機能面の問題)を予防することができます。

    見た目の顔・頭の非対称性が改善されることもあり、見た目に対する自信にもつながります。

     

     

    当院の「赤ちゃんの

    頭のかたち外来」の特徴

     

    <相談だけも可能>

    通常の乳児健診でもよくある質問ですが、「赤ちゃんの頭の形が気になる」といったご相談のみもお受けしています。
    「とりあえず、赤ちゃんの頭を3Dカメラで撮影して、ヘルメット治療の適応があるかどうか調べたい。」だけでも受診可能です。

    3Dカメラ撮影して実際にヘルメット治療に進む赤ちゃんは、約20~50%というデータがあります。

    撮影しても必ずしもヘルメット治療を始める必要もありませんし、当院が無理に勧めることもありません。

    (注意点)
    赤ちゃんの頭の成長は早いです。3Dカメラ撮影後2週以内にヘルメット治療を開始しない場合は、2週間の短期間でも赤ちゃんの頭のサイズは成長するため、撮影したデータが古くなってしまいそのデータは無効になってしまいます。ヘルメット発注から装着まで約1週間(業者営業日5日+1~2輸送日)は要しますので、その撮影データでヘルメット治療するかどうかは、撮影後約2~3日以内に決められることをお勧めします。治療開始のタイミングにご注意ください。

     

    ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

    3Dカメラ撮影の結果で、ヘルメット治療の適応になった場合、頭のゆがみはとてもご心配だと思いますが、治療費が高額でもあるため、実際にヘルメット治療をするかどうかは非常に悩まれると思います。

    そこで大切になるのは、御両親で相談されることです。確実に言えることは、「治療をしても、しなくても、どちらも正解」ということです。御両親でお子さんのことを考えて選ぶ結果でしたらどちらでも大丈夫です。ヘルメット治療をしなかったとしても良いのです。正解です。ヘルメット治療はしなければいけないものではありません。選択肢の1つに過ぎません。

    ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

     

    <総合病院との連携>

    当院は、広島市民病院、県立広島病院などと連携しており、頭蓋骨縫合早期癒合症の疑いのある場合など、小児科や脳神経外科専門医の診療が必要な場合には、迅速に紹介させていただきます。
    頭のゆがみは、一般的には寝ているときの向き癖によるものが多いとされていますが、まれに(0.04~0.1%程度)病気で頭がゆがんでいることがあります。その場合には手術が必要となることもあります。

     

     

    ヘルメット治療の

    流れについて

     

    頭の平らになった部分にヘルメットで空間をつくり、 赤ちゃん自らの頭蓋成長を原動力として、平らな部分に成長を促します。
    ヘルメット治療ではまず、3Dカメラで赤ちゃんの頭の形を撮影し、一人ひとりの頭の形に合った、オーダーメイドのヘルメットを制作します。装着後、成長していない部分の成長を促し、早く成長している部分には成長を待機してもらうことで頭の形を改善していく設計です。

    ・装着時間は、1日23時間(お風呂、汗をふき取る等の時間以外は装着。効果は装着時間に比例します。)

    ・装着期間は、標準的には2~6か月間(平均約4ヶ月間)です。

    ※ヘルメット治療は、歯科矯正とは異なり、頭に圧力をかけて形を変形させるものではありません。

     

     

    ヘルメットの特徴

     

    当院ではベビーバンドを導入しています。
    ベビーバンドは、赤ちゃんの頭のゆがみの治療に用いられる 日本製の頭蓋形状矯正ヘルメットです。通気性の高い構造と高機能クッションを備え、赤ちゃんの頭をやさしく包みます。外出しやすい、かわいくおしゃれな複数のデザインを用意しています。
    ※ベビーバンドは2022年に医療機器として承認を取得しています。(医療機器承認番号:30400BZX00090000)

    ベビーバンドについてはこちらへ。

     

    <オーダーメイド>

    3Dスキャナで設計された頭のデータを元に、お一人おひとりの頭の形状にあったオーダーメイドのヘルメットを設計します。

     

    <高い通気性>

    通気性向上のため大きな通気孔を設けています。赤ちゃんが長時間装着しても快適に過ごせるよう通気性を考え抜いたデザインです。

     

    <清潔>

    クッションが簡単に着脱でき、洗濯機でネットを使用したうえで洗濯が可能です。また、ヘルメットは水洗いができるため、いつでもヘルメットを清潔に保つことができます。

     

    <リスク・副作用>
    本品の使用に伴い、以下の不具合・有害事象が発生する場合がございます。
    ・皮膚炎(発赤、ただれ)
    ・皮膚の損傷(水疱、剥がれ、出血等)
    皮膚症状が出た場合は外来受診をお願いします。
    月1回の外来定期受診で皮膚症状も診ていきます。

     

     

    3Dカメラ撮影の対象

     

    首が座っていないと3Dカメラ撮影は難しいですので、3Dカメラ撮影希望の方は首が座ってから(生後3~4か月以降)の受診・撮影をお勧めします。

     

     

    ヘルメット治療の対象


    ヘルメット治療の対象は、首が座った以降(生後3~4か月以降)、体位変換とタミータイムなどの理学療法でも頭蓋変形が改善せず3Dカメラ撮影の結果が斜頭症で中等症以上短頭症で軽症以上で、医師より医療説明を受け、ヘルメット治療を希望された方です
    推奨開始月齢は3~6か月です
    7か月以上のお子様は、治療期間が通常より長くなる傾向にあり、治療目標に達しない場合があります。病院によっては、10か月あるいは1歳を過ぎている赤ちゃんは、ヘルメット治療の対象としない場合もあります。

    ※初回受診時にヘルメット治療を希望される方は、ご両親そろっての受診をお勧めします。
    ※頭の形についてのご相談のみの予約も受け付けています。

     

     

    ヘルメット治療の流れ

    (フローチャート)

     

    ヘルメット発注してから、装着するまで約2週間かかります。

     

     

    ヘルメット治療開始後

     

    ご自宅では専用アプリにて前回までの3Dカメラの撮影結果が供覧できます。

    ・最初の3~4日間は、3~4時間ごとに皮膚の状態を観察してください。

    ・当院への定期通院は3~4週間ごとで、ヘルメットサイズの確認や肌トラブルが起きていないか確認します。

    ・3~4週間ごとに3Dカメラの撮影を行い、重症度判定し、ゆがみが改善していっているかどうかなど評価します。

    *頭のかたち外来の初回と治療終了日以外の撮影結果は当日には出ません。初回と治療終了日以外の結果は土日祝日を除いた3営業日以内に保護者様の専用アプリで確認が可能です。データ確認のための再診は必要ありません。

     

     

    ヘルメット治療料金


    33万円(税込み)
    ※ヘルメット注文後は、頭蓋形状矯正ヘルメット「ベビーバンド」制作費、ヘルメット治療終了までの診察代を含みます。
    ※「現金」または「クレジットカード」払いとなります。

     

     

    ヘルメット治療を

    受けられる前に

     

    ・治療に同意後もいつでも治療をとりやめることができます
    ・ただし、ヘルメットはオーダーメイドのため、発注後のキャンセル・返金はできません。
    ・患者様の状態や治療経過などから医師の判断で治療の中止をする場合があります。
    ・頭蓋成長や装着頻度等、治療には個人差がありますので、結果的に望まれた頭蓋形状まで矯正効果が及ばない可能性があります。
    ・治療で発生した健康被害に対して、医療費、医療手当または補償金などの特別な補償はありません。
    ・まれに、開始後に頭蓋骨早期癒合等の疾患が判明する場合があり、その場合は脳神経外科等の対応可能な病院を紹介させていただきます。
    ・「ハチの張り」等個性の範囲の部分については矯正対象ではありません。
    ・ヘルメット治療以外にも積極的な体位変換やタミータイム(うつ伏せの姿勢で運動する時間)等で頭の歪みが改善される可能性もあります。

  • 2025.04.19
    スギの舌下免疫療法について

    この春、スギ・ヒノキ花粉症で鼻閉・鼻汁・くしゃみ・眼のかゆみなどの症状で多くのお子さん・親御さんが御苦労されたと思います。

    その一方で、すでに舌下免疫療法
    http://www.futaba-kids.net/zekka/
    を始められていた方で、
    「今年は今までに比べて症状が軽かったあ」
    というお声もたくさんいただいています。

    スギ花粉症の舌下免疫療法は、例年スギ飛散が落ち着く6月以降から開始できます。

    親子で舌下免疫療法されてる方もおられます。

    今年花粉症でつらかった方、一度ご相談下さい。

    ただ、現在スギの舌下免疫療法(シダキュア)を開始するのに、注意点が2点あります。

    【注意点①】
    舌下免疫療法を開始するには、過去2年間の血液検査でスギやダニが陽性である必要があります。花粉症の症状はあるけど、まだ検査したことがない方、検査したことあるけど2年以上前にした方は検査する必要があります。当院では未検査の方には、痛くない検査
    http://www.futaba-kids.net/itakunai/
    もお勧めしています。

    【注意点➁】
    舌下免疫療法は、最初の1週間は導入期間のため薬が少量から開始になるのですが、現在、その薬が全国的に『出荷調整』になって品薄になっています。ですので、スギの舌下免疫療法薬を開始希望の方は、6月からすぐに開始できないかもしれません。その場合は入荷の順番待ちになりますので、電話をください。順番予約をお取りします。薬が入荷次第ご連絡します。

    2週目以降は薬が通常量に増ますが、この通常量の薬は十分に流通しているので、すでにスギの舌下免疫療法を開始している方は薬が品薄になることはありません。ご安心ください。

    よろしくお願いいたします。

  • 2025.04.15
    百日咳感染の方が増えています。三種混合ワクチンで予防しましょう。

    TVのニュースでも放送されていましたが、百日咳が流行中です。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250404/k10014769801000.html

    広島でも患者さんが増えています
    https://news.yahoo.co.jp/articles/37fd7b6db71384d0defb89fcc6949c884ed606ee

    当院でも例年より明らかに陽性患者さんが増えています。

     

    百日咳は、3か月未満で感染すると重症化する可能性があります。ですので、五種混合ワクチンで(以前だと四種混合・三種混合ワクチン)で予防することが大切です。

    しかし、これらワクチンを接種していても、小学校入学前頃には抵抗力が低くなることが以前から小児科学会などで指摘されていました。実際に、現在の百日咳の患者さんは、乳児の方は少なく、小中学生に多いです(上の資料2枚目、下の資料2枚目)。

    そこで、小児科学会では、
    『5-6才で三種混合ワクチンを接種する』
    ことを推奨されています(下の資料1、2枚目)。

    ポリオも同様で、同学会では
    『5-6才でポリオワクチンを接種すること』
    が推奨されています(下の資料1、2枚目)。。

     

    ですので、多くのお子さんが年長さんで麻疹・風疹ワクチンを定期接種(公費=無料)されますが、そのタイミングで三種混合ワクチンとポリオワクチンの接種をお勧めします。ただし、任意接種ですので費用が発生します。

    三種混合ワクチン単独:5,900円
    (LINEお友達5,600円)
    ポリオワクチン単独: 9,900円
    (LINEお友達9,600円)
    三種混合+ポリオワクチン セット価格:13,900円
    (LINEお友達13,300円)

    ご希望の方は、お電話で予約をお願いします。

  • 2025.02.01
    おたふくかぜワクチンの出荷制限について

    おたふくかぜワクチンの製造会社で不具合があったため、現在出荷制限になっています。そのため、当院では以下の対応をします。

    WEB予約でのおたふくかぜワクチンの予約を中止します。

    おたふくかぜワクチン接種ご希望の方は、電話で順番予約をお取りします。入荷があれば当院から順番にお電話をしますので、そこで、接種の日時予約をお取りします。

    よろしくお願いいたします。

  • 2021.09.05
    情報セキュリティについて

    当院は、患者様からお預かりした情報を、自己・災害・犯罪等の脅威から守り、患者様ならびに社会の信頼に応えるべく、以下の方針に基づき情報セキュリティに取り組みます。  

    1.経営者の責任
    当院は、経営者主導で組織的かつ継続的に情報セキュリティの改善・向上に努めます。

    2.従業員の取組み
    当院の従業員は、情報セキュリティのために必要とされる知識、技術を習得し、情報セキュリティへの取り組みを確かなものにします。

    3.法令及び契約上の要求事項の遵守
    当院は、情報セキュリティに関わる法令、規制、規範、契約上の義務を遵守するとともに、患者様の期待に応えます。

    4.違反及び事故への対応
    当院は、情報セキュリティに関わる法令違反、契約違反及び事故が発生した場合には適切に対処し、再発防止に努めます。

  • 2020.06.17
    当院の感染予防の取り組み​

    ・スタッフの勤務毎の体温測定、マスク着用、こまめな手指消毒、感染防護用具装着など。

    ・待合ソファ、ドアノブ、手すり、カウンターなどの消毒、待合室の換気

    ・次亜塩素酸で室内の菌・ウイルスを吸引/抑制する大型の「ジアイーノ」を設置しウイルス感染対策を強化。

    ・待合室のおもちゃ、絵本、雑誌などを通常より減らしています。

    ・お車で順番を待つ場合、呼び出しのベル(フードコードの「ピーピー」鳴って、「ブルブル」震える、アレです。)を、お渡しすることもできます。希望の方は申し出てください。

    ・一般診療とは別に、発熱・カゼなどの子がいない、
      予防接種・健診専用の外来、
      非感染専用の外来(アーリ-チェックイン)
     があります。

    ・スマホからのWEB問診入力で、待ち時間短縮ができます。

  • 2020.06.17
    発熱・咳・嘔吐・下痢などがないお子さんの専用外来 「アーリーチェックイン」

    感染予防の一環として、「アーリーチェックイン」を始めました。  

     「午前中に予防接種を受けたいけど、
      カゼの人がいるかも?」
     「土曜日にお父さんと一緒に予防接種に

      行きたいけど、熱の子がいる時間は
      行きたくない。」
     「乳児湿疹が出てきたけど、待合室で

      病気もらうのはイヤ。」

    などのお声に応えて、 感染予防の一環として、非感染のお子さん専用の診察時間 「アーリーチェックイン」を始めました。

    <対象>
    予防接種・シナジス・乳児健診・乳児湿疹
    便秘・気管支喘息・アレルギー性鼻炎などの定期処方 です。

    <時間>
    8:30、9:30、15:30で、1週前から予約が取れます。

    ★発熱、咳、鼻水、嘔吐、下痢など感染症が疑われる方は対象外です。前記時間帯ではなく、今まで通り一般診療で予約/受診できます。 

  • 2020.06.17
    ワクチンデビューは、「生後2か月の誕生日」
    ワクチンデビューは、生後2か月の誕生日

    小児科の中でもいろんな専門分野があります。例えば、赤ちゃん専門が新生児科心臓専門が循環器小児科、腎臓専門は腎臓小児科、アレルギー専門はアレルギー小児科、等です。
     ドラマ「コウノドリ」で、若い新生児科医が循環器小児科の研修を希望する場面で、こんなセリフがあります。(同期の女医さんへ向かって)「(循環器小児科を勉強して)俺はいつか、最強の新生児科医になるから。」
     循環器小児科は、NICU(新生児集中治療室)等での診療経験が豊富で、新生児科と同様、赤ちゃんに詳しい診療科です。当院でワクチンデビューのお助けができたら幸いです。

  • 2020.06.17
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  • 2020.06.12
    当院のWEB予約

    当院のWEB予約は、時間予約と順番予約があります。ご都合にあわせてご利用下さい。


    時間予約 (当日~1週間先まで予約可能)

      ・アーリーチェックイン
       (非感染の方が対象)

      ・一般診療の時間予約
       (発熱、咳などすべての方が対象)
        ただし、インフルエンザワクチン期間は一旦中止です。

    順番予約(当日0時から予約可能)

      ・午前診療

      ・午後診療

  • 2020.06.12
    循環器小児科で受診の方

    電話での完全予約制です。
    8:30で予約をお取りしますので、まずは電話で循環器小児科の予約をお取りください。

    電話予約なしで受診されますと、待ち時間が長くなり、また、その日だけでは検査が終わらずに、後日に再度受診していただくこともあります。

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