臍ヘルニア(さいへるにあ)とは、俗に言う「でべそ」と呼ばれるものです。出生時にへその緒を切ると、赤ちゃんのお腹にへその緒のはしっこが残ります。大抵は、2週間ぐらいするとへその端の部分は自然に取れ、へその緒の通り道がふさがり、おへそがへこんできます。
しかし、おへそのへこみが遅れると、へその緒の通り道が塞がりきらず、生後1カ月程度からおへそが膨らみ、腸の一部がぽこっと出てしまうことがあります。これを臍ヘルニアと言います。
臍ヘルニア(さいへるにあ)とは、俗に言う「でべそ」と呼ばれるものです。出生時にへその緒を切ると、赤ちゃんのお腹にへその緒のはしっこが残ります。大抵は、2週間ぐらいするとへその端の部分は自然に取れ、へその緒の通り道がふさがり、おへそがへこんできます。
しかし、おへそのへこみが遅れると、へその緒の通り道が塞がりきらず、生後1カ月程度からおへそが膨らみ、腸の一部がぽこっと出てしまうことがあります。これを臍ヘルニアと言います。
生後2〜4週の時期に赤ちゃんが泣いたり、怒ったりすると、腹筋のすき間から腸が飛び出し、おへそがだんだんと膨らんできて、でべその状態になることがあります。触ると柔らかく、指で押すとグジュグジュとした感じで元にもどります。しかし、また泣いたりお腹に力がかかったりすると、同じようにおへそが飛び出してきます。生後4〜5カ月以降は、だんだんと小さくなり、1歳くらいまでには自然と閉じてしまうことがほとんどです。
臍ヘルニアは、お⼦さんの成⻑とともに腹筋が発達してくると、自然に閉じることが多いです。たいていは、1歳くらいまでに約80%のお⼦さんが、目立たなくなると言われています。ただし、放っておくと、おへその格好が悪く見えてしまうことがあります。
そこで臍ヘルニアの代表的な治療法として、綿球をおへそに押し込んで圧迫し、透明なフィルムテープで固定することで、臍ヘルニアをきれいに治す「綿球圧迫療法」という治療法があります。この治療は当院でも行っていますので、おへそで気になることがあれば、いつでもご相談ください。綿球圧迫療法は、生後1カ月から4か月以内に開始すると治癒率が高いと報告されています。お⼦さんのおへそについて気になる症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
1 歳半を過ぎても臍ヘルニアの症状が残っている場合は、手術が必要になることもあります。その場合は、専門の医療機関をご紹介させていただきます。
・テープを張りっぱなしで、ご入浴いただけます。
・何もなければ、2週後にご来院いただき経過を見ていきます。テープを張っている部分に皮膚のかぶれが生じて皮膚が赤くなったりしたときは、早めに受診してください。
ほとんどのお子さんは自然治癒しますが、臍の皮膚がシワシワになって治ることもあり、つまり見た目がきれいに治らないことがあります。また、まれに自然治癒しないこともあります。生後1カ月〜生後4カ月までに、おへその圧迫を開始することで、臍ヘルニアをきれいに治すことも可能で、手術にならずに済むこともあります。おへそで気なる症状がある場合は、ご相談ください。