感染性胃腸炎とは、細菌やウイルスなどが胃腸に感染して起こる疾患です。感染性胃腸炎には、細菌性とウイルス性があります。細菌性胃腸炎は、病原性大腸菌やサルモネラ菌などの細菌が原因で起こる胃腸炎のことをいい、一般的に夏場にかかることが多いです。一方、ウイルス性胃腸炎とは、ノロウイルスやロタウイルスなどのウイルスが原因で起こる胃腸炎のことをいい、冬から春先にかけてかかることが多いと言われています。
感染性胃腸炎は、下痢や腹痛、嘔吐や発熱などの症状がでることが多いです。特に下痢はほとんどの患者でみられることが多いです。そのほかの症状は、原因となる細菌やウイルスによって異なります。細菌性胃腸炎の場合は、血便や重度の下痢になることも少なくありません。また、ロタウイルスの感染による胃腸炎は乳幼児に多く見られ、下痢や嘔吐、発熱とともに、白っぽい米のとぎ汁のような白色便が出ることもあります。