祇園ふたばこどもクリニック
広島市安佐南区の小児科
祇園ふたばこどもクリニック
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小児科、循環器小児科
〒731-0137 広島県広島市安佐南区山本三丁目1-12
Tel. 082-871-7770
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平日 8:30~12:00、13:30~18:00
土曜日 8:30~12:00
【休診日】木曜・土曜午後、日曜祝日
鼻水吸引

鼻水の役割

鼻水には2つの役割があります。

1. 外からの異物を体内に入れないためのバリア機能外から細菌やウイルスなどの異物が入った際に、鼻の粘膜が反応してそれらを洗い流そうとします。わかりやすい例で言うと、風邪をひいた時に出る鼻水は、このバリア機能が働いていると考えられます。そうして分泌された鼻水は異物を吸着し、体外に押し流してくれます。
また、異物を外に出そうとする役割もあります。花粉症の時や香辛料を嗅いだ時などに、くしゃみが出るのがその理由です。

2. 体内に入る空気・湿度の調整機能
外の気温と体内の温度では差があり、この差を調整するための機能が鼻水にはあります。
例えば暖かい飲み物を飲んだ時や、入浴中などに鼻水がでることがあると思います。これが調整機能による鼻水です。熱い空気が気道などに入るのを防ぐため、鼻を空気が通る間に、鼻水で体温に近い温度に調整し、体内に取り込んでいます。冷たい空気が入ってきた際も同様に、鼻水で体温に近い温度に調整し、適度な湿度を与えていると考えられています。

鼻水のタイプ

鼻水にはサラサラタイプとネバネバタイプの2種類があります。
サラサラタイプの鼻水は無色透明で水っぽく、アレルギー性鼻炎や風邪のひき始めなどで見られます。一方で、ネバネバタイプの鼻水は⻩色や⻩緑色をしていて粘性があります。鼻の奥からのどに流れこみ、痰がからむこともあります。鼻水の『色』『粘り気』『量』は鼻の調子を知る重要なサインです。
通常鼻水の色は透明ですが、体内に入った異物が免疫機能によって破壊されると⻩色っぽく変化し、ネバネバタイプの鼻水になります。さらに異物が増えると⻩〜緑っぽい色になり、鼻の粘膜が腫れ、体外に排出しようと量が増えてきます。

どんな時に吸引が必要なの?

・ 鼻水が多くて眠れない
・ 鼻づまりで水分摂取が難しい
・ 鼻づまりで呼吸が苦しそう

などの場合には、吸引をすることで一時的に症状を改善し、水分を取りやすくしたり、呼吸を楽にして睡眠をよくとれる様にしてあげることが必要と考えます。また、鼻づまりを放っておくと中耳炎や、副鼻腔炎を起こすことがあります。鼻づまりの時には、外に出しにくくなっている鼻水を吸引してあげることがとても大切です。

ただし、鼻水は体を守る反応の1つですので過度な吸引は必要ありません。過度な吸引は、風邪で炎症を起こした粘膜をさらに刺激して炎症を悪化させることにもつながることがあります。
大切なお子さんの鼻がずるずるしていると、気になったり何かしてあげたいと思う気持ちはよくわかりますが、押さえつけられて吸引されることを怖がるお子さんも多くいらっしゃいます。何もしないで見守り、日常生活でできる工夫を行なって経過を見ることも立派な治療です。もちろん、必要あればお気軽に当院を受診ください。

鼻水吸引の効果

医療機関で行う鼻水吸引には、鼻づまりの不快感を取り除くこと以上に大切なことがあります。それは、『病気の素を体外に追い出し、治りを早める』ことです。
鼻水は細かなゴミや花粉、ウイルスや細菌など様々な物質を持っており、それらをしっかりと取ってあげることで風邪・中耳炎などの症状の治りが早くなったり、必要以上にお薬を服用しなくて済む場合もあります。

また、鼻水を外に出さずにためたままにしておくと鼻がつまり、口呼吸になります。その結果、のどの乾燥や腫れなどを起こし、睡眠不測の原因になることもあります。鼻水や鼻づまりの初期段階で鼻水吸引を行うことで症状悪化を防ぎ、症状の治癒・回復を早めましょう。

鼻水吸引で受診しても良いの?

当院では、鼻水吸引で受診していただくことも可能です。
鼻水は心配のないものがほとんどですが、以下のような症状がある場合は受診することをおすすめいたします。

・咳きこみがひどく、ゼイゼイしたり夜間眠れない
・ 38 度以上の発熱が続き、元気がない
・ 鼻づまりがひどく、⺟乳やミルクが飲みにくそう

特に赤ちゃんや小さいお子さんは、自分でうまく鼻をかめないことが多く、手前をふき取るだけになってしまい、奥に鼻水が溜まったままになってしまうことがよくあるので、鼻水をしっかりと吸い出すサポートが必要です。
鼻水吸引希望とお気軽に受付にお伝えください。

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