祇園ふたばこどもクリニック
広島市安佐南区の小児科
祇園ふたばこどもクリニック
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小児科、循環器小児科
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Tel. 082-871-7770
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平日 8:30~12:00、13:30~18:00
土曜日 8:30~12:00
【休診日】木曜・土曜午後、日曜祝日
食物アレルギー

食物アレルギーとは

人の体には、細菌やウイルスなどの病原体から体を守る「免疫」という働きがあります。本来なら体にとって害にならないはずの食べ物・花粉・ほこりなどに免疫が過剰に反応して、体に様々な不都合な症状を引き起こす状態を「アレルギー反応」と言います。

食物アレルギーとは、食べたり、触ったりした食べ物に対して、体の免疫が過剰に反応し、眼・鼻・のど・肺・皮膚などに様々なアレルギー症状を引き起こすことを言います。

原因と症状

食物アレルギーの原因となる食べ物は、乳幼児では、鶏卵・⽜乳・⼩⻨が多く、学童期以降では、魚類・果物類・甲殻類などが原因となっています。

アレルギーを起こしやすい食べ物

0歳 1歳 2~3歳 4~6歳 7歳以上
1位 鶏卵# 鶏卵# 鶏卵# 鶏卵# 甲殻類#
2位 乳製品# 乳製品# 乳製品# 乳製品# 鶏卵#
3位 小麦# 小麦# 小麦# 甲殻類# そば#
4位 魚卵# そば# 果物# 小麦#
5位 魚類# 魚卵# ピーナッツ# 果物#

食物アレルギーの症状

【粘膜症状】

目の痒み・充血・まぶたの腫れ・鼻づまり・鼻汁・くしゃみ・口やのどの腫れ・違和感

【皮膚症状】

皮膚の痒み・蕁麻疹(じんましん)・湿疹・発赤

【消化器症状】

腹痛・下痢・嘔吐・吐き気

【呼吸器症状】

咳・呼吸がしづらい・ぜーぜーする・声のかすれ

【全身性症状】

血圧低下や意識障害などのショック症状
(アナフィラキシー)

食物アレルギー

治療

食物アレルギーは、年齢が上がるにつれて自然治癒しやすいことが多くの研究で報告されており、これを耐性獲得(寛解)と言います。昔は皮膚の過敏テストや血液検査で反応が出た食べ物は、完全除去を指導されることもありましたが、今は違います。必要以上の食物制限は栄養のバランスが崩れますし、ご家族の負担も大変大きなものになりますので、耐性獲得を目指して、食物制限は最⼩限で行います。例えば、血液検査で卵白にアレルギー反応が出ていたとしても、卵白を食べて何も症状が出なければ、卵白を食べてOKです。また、生卵は食べたら症状がでるので除去した方がいいけど、加熱した卵白や、卵を使った加工品は食べても症状がでないので、除去しなくて大丈夫、というお子さんもたくさんいらっしゃいます。

治療

食物アレルギーは、年齢が上がるにつれて自然治癒しやすいことが多くの研究で報告されており、これを耐性獲得(寛解)と言います。昔は皮膚の過敏テストや血液検査で反応が出た食べ物は、完全除去を指導されることもありましたが、今は違います。必要以上の食物制限は栄養のバランスが崩れますし、ご家族の負担も大変大きなものになりますので、耐性獲得を目指して、食物制限は最⼩限で行います。例えば、血液検査で卵白にアレルギー反応が出ていたとしても、卵白を食べて何も症状が出なければ、卵白を食べてOKです。また、生卵は食べたら症状がでるので除去した方がいいけど、加熱した卵白や、卵を使った加工品は食べても症状がでないので、除去しなくて大丈夫、というお子さんもたくさんいらっしゃいます。

ご家庭で気を付けること

アレルギー症状を引き起こす食べ物を、必要最⼩限に除去しましょう。
例えば、血液検査で卵白の反応が出ていても、実際に卵白を食べて症状が出なければ卵白を食べても構いません。また、生卵は食べたら症状が出るけれど、加熱や加工品の卵なら症状が出ないケースでは、加熱や加工品の卵を食べても構いません。

除去食品に代わる代替食品の検討など、栄養バランスに配慮しましょう。

食物アレルギーの予防について

妊娠中や授乳中に⺟親が特定の食べ物を除去することは、食物アレルギーの発症予防に効果はありません。むしろ逆に⺟親の栄養状態を悪くしてしまうため、食べ物の除去は控えましょう。

アレルギー検査

上記のアレルギー症状を繰り返す場合、血液検査で食物アレルギーを調べることができます。前述の様に、昔の医療では、このアレルギー検査で反応がでた食物は食事制限するよう指導されていたようですが、今の医療ではそんなことはしていません。

上記アレルギー症状を繰り返す場合や、血液検査で反応が強い場合は、必要最⼩限の食物制限を調べるために食物経口負荷試験が必要な場合があります。

アレルギー検査のスケジュールの目安

乳幼児の食物アレルギーは耐性を獲得しやすいと報告されています。ですので、食物制限を一旦始めたとしても、定期的に制限の見直しを検討することが大事です。

年齢 定期検査の実施目安
3歳未満 6か月毎
3歳以上6歳未満 6か月〜1年毎
6歳以上 1年毎またはそれ以上
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