祇園ふたばこどもクリニック
広島市安佐南区の小児科
祇園ふたばこどもクリニック
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小児科、循環器小児科
〒731-0137 広島県広島市安佐南区山本三丁目1-12
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赤ちゃんのうんちの色外来

赤ちゃんのうんちの色は、病気のサインを出していることがあります。

母乳栄養と人口栄養

赤ちゃんの便の色は、栄養で変わることが多いです。

母乳栄養
黄色から黄緑色。
母乳中の脂肪分が白色の粒になって混じることがあります。粘液を含むこともあります。

人工栄養
便の色は濃く、性状はねっとり。
緑色の便が多い。緑色の便は、胆汁が酸化したことが原因なので、異常ではありません。
便の回数が少ない場合や空気を多く飲み込んだ際にみられます。

便の色調で問題となるのは、赤色、黒色、白色や、それに近い色調を呈する場合で、受診を要することがあります。

赤い便

新生児メレナ
新生児期に起こる消化管からの出血で、吐いたものや便に血液が混じります。血液を固めるにはビタミンKが必要ですが、赤ちゃんが自分でビタミンKをつくれるようになるには数日かかるため、一過性のビタミンK欠乏症になることが原因です。
現在は赤ちゃん全員がビタミンK2シロップを飲んでいるので、この病気は減っています。

乳児直腸出血
便に少量の血液(点状や線状の出血)が混じります。
母乳栄養児に多くみられます。
腸管粘膜内のリンパ濾胞が増大・腫大して小ポリープ状に消化管内に突出し、便が通過する際に出血すると考えられています(大腸リンパ濾胞増殖症)。生後6か月から1才ごろまでに軽快することが多いです。

腸重積
3、4か月以降で、血液が混ざったねっとりした便(イチゴゼリー、イチゴジャム状便)を認めます。腸が腸にめり込む病気で、血便だけでなく、顔色不良、間欠的な機嫌不良、嘔吐などもみられます。緊急度の高い病気で、早期に診断しなければ手術治療が必要となり、さらに対応が遅れれば、腸穿孔(腸管に穴が開く)や腸壊死などの重大な状態につながります。

新生児・乳児消化管アレルギー
ミルクや卵黄を摂取しはじめて数日後から、嘔吐・下痢・血便を繰り返す場合に可能性があります。吐物に血液が混入することがあります。

胃腸炎
細菌性、ウイルス性(ロタウイルスやノロウイルス)が原因。家族内感染が多いです。嘔吐や哺乳不良で脱水に要注意です。吐物に血液が混入することがあります。

黒い便

胎便
生後数日の赤ちゃんは胎便として黒っぽい便を出すことがあり、これは問題ありません。

胃・十二指腸潰瘍
便の色が黒く、コールタールのような状態に見えることがあります。これは「タール便」と呼ばれ、消化器系の上部、特に胃や十二指腸などの出血が原因として考えられます。

白い便

胆道閉鎖症
新生児期から黄色味がかった白っぽいウンチや黄疸が続きます。母子手帳の便色カードで1番~3番の場合は胆道閉鎖症の可能性があります。血液検査や、総合病院の小児外科で精密検査が必要です。

ウイルス性胃腸炎
お米のとぎ汁のような粒が少しでほとんど液体のような白いウンチが出ます。下痢だけでなく、嘔吐したり、授乳ができず脱水になったり、けいれんや脳症など重症化する場合もあります。

病院で伝えていただきたいこと

□いつからその便の色なのか。
□機嫌は良いか、悪いか。
□哺乳具合。飲めているか。体重は増えているか。
□母乳栄養か。人工栄養か。
□便の色以外の症状は?嘔吐・下痢・発熱など。
□家族に同様の症状はいないか。

おむつごと便を持参していただいても大丈夫ですが、赤い便は時間がたってしまうと変色することがあるので、写真を見せていただくと助かります。

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