祇園ふたばこどもクリニック
広島市安佐南区の小児科
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小児科、循環器小児科
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  • 2025.06.05
    坐薬の使い方

    坐薬の目的

    坐薬は肛門から薬剤を挿入することで、薬剤の成分が直腸から吸収されるため、効果が早く出やすい特徴があります。

    また、坐薬は飲み薬と比較し次のようなメリットがあります。

    【メリット】
    ・体内への吸収が早い。
    ・胃腸障害は発生しにくい。
    ・飲み薬を嫌がる子どもに使いやすい。
    ・食事の影響を受けにくい。

     

     

     

    坐薬の使い方

    坐薬を入れる前に手をきれいに洗いましょう。

    坐薬の先がとがったほうから肛門に入れ、しっかりと押し込みます。坐薬はおむつを替える体勢で入れるか、嫌がる場合はハイハイの体勢か横になって膝を抱えるような体勢で入れましょう。

     

    ポイント!
    坐薬は手で温めて表面を滑らかにしたり、水でぬらすと刺激が弱くなり入れやすくなります。肛門や坐薬の先にオリーブオイルやベビーオイルなどを塗るのも一つの方法です。
    また使う前に室温に戻しておくと、冷たい刺激を抑えられることができます。

     

    坐薬を入れたあと、しばらく肛門をティッシュなどで押さえ、坐薬が出てこないことを確認します。

    坐薬を入れ終われば、手をきれいに洗いましょう。

    坐薬が溶けないように、冷蔵庫などできるだけ涼しいところで保管しましょう。

     

     

     

    坐薬の注意点

    【坐薬を入れる前に】
    坐薬を入れたあと、排便等で坐薬が出てしまったら効果が期待できません。便意があれば必ず排便を済ませてから坐薬を入れるようにしましょう。

    【坐薬を分割する場合】
    坐薬を1回1/2個や2/3個等の指示がある場合は、坐薬を包装のまま清潔なカッターやはさみなどで斜めに切って使います。

     

    【坐薬がやわらかくなった時】
    溶けてしまった坐薬は、冷蔵庫に入れておくと固まります。
    固めた坐薬は、1回に1個の指示があればそのまま使うことができます。1回に1/2個などの指示があるときは、薬剤の成分が片寄ってしまうため使えません。

    【しばらくしてうんちした場合】
    坐薬がそのままの形で出てきたら、もう1回坐薬を入れましょう。
    すでに坐薬の形がない場合は、吸収されてしまったと考え、坐薬を入れ直す必要はありません。30分以上経っていればほとんど吸収されています。

    【2種類の坐薬を使用する時】
    坐薬を入れるタイミングによって、お薬の効果が変化することもありますので、医師の指示に従ってください。

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