祇園ふたばこどもクリニック
広島市安佐南区の小児科
祇園ふたばこどもクリニック
電話
小児科、循環器小児科
〒731-0137 広島県広島市安佐南区山本三丁目1-12
Tel. 082-871-7770
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平日 8:30~12:00、13:30~18:00
土曜日 8:30~12:00
【休診日】木曜・土曜午後、日曜祝日
赤ちゃんの鼻・鼻づまりの外来

生後2、3か月までの赤ちゃんは、熱がないのに鼻水や鼻クソがつまって「フガフガ」、「ブヒブヒ」という音が聞かれることが多く、お母さん・お父さんの心配事の1つになっています。

原因

(生理的な鼻づまり)

赤ちゃんの鼻づまりの生理的原因としてよくあるのが3つあります。

【生理的原因1】
赤ちゃんの鼻腔(鼻の奥の空気の通り道)は、大人にくらべて解剖学的にもともと狭い構造になっています。

【生理的原因2】
また、赤ちゃんの呼吸は、口呼吸がうまくできず鼻呼吸が主体になっています。ですので、ほこりなどを鼻から吸って鼻が詰まりやすいです。

【生理的原因3】
病的でなくても、鼻腔内に鼻汁は生理的に存在します。鼻の穴から吸った空気を肺に送るのですが、その空気を加湿し、ウイルスなどの微生物などが体内に入るのを防ぐ防御機構として鼻汁は常時必要なのです。

このため、カゼをひいていなくても、
・外気温度との差
・部屋の乾燥
などで、分泌物貯留(鼻水が溜まる)・鼻粘膜腫脹(もともと狭い鼻腔が、粘膜が腫れてさらに狭くなる)となり、鼻づまりになりやすくなります。

これらが原因の場合、赤ちゃんの鼻が「フガフガ」、「ブヒブヒ」していても、
・母乳やミルクが飲めている
・体重が増えている
・眠れている

の状態であり、
・陥没呼吸(呼吸のたびに首や肋骨の下や間が凹む)が持続
・肩呼吸(肩呼吸)が持続
などがなければ、鼻づまりが病的な可能性は低いです。
2,3か月までの赤ちゃんでアレルギー性鼻炎は非常に稀です。
赤ちゃんの鼻の「フガフガ」、「ブヒブヒ」はよくあることなのです。

当院では、積極的に鼻吸引を行っています。どうぞご利用ください。

対処方法

昔は、お母さんがお口で赤ちゃんの鼻水を吸っていたこともあったようですが、感染リスクもありますので現在はお勧めしません。

スポイトや市販の鼻吸吸い器で鼻水を吸ってあげるのは一つの方法ではあります。しかし、赤ちゃんは動くのでお母さん1人ではうまく吸えませんし、奥の方まで吸おうとすると鼻粘膜はデリケートなため粘膜を傷つけることもあります。無理をしないようにしてください。

当院では、受診時に積極的に鼻吸引を行っています。どうぞご利用ください。

エアコン使用時や冬はお部屋が乾燥しないようにしましょう。特に冬は空気が乾燥しやすいですので注意が必要です。換気をしたり、加湿器を購入しなくても洗濯物の部屋干しでも効果はあります。

原因(感染症)

乳児期に注意が必要な呼吸器感染症で代表的なものは、
・百日咳
・RSウイルス
・ヒトメタニューモウイルス
などあります。
これらは、症状が鼻づまりだけでなく、咳や発熱、哺乳不良、尿量低下、睡眠障害などの症状を伴うことが多いですので、鼻症状に加えてこれら症状がある場合は小児科を受診して下さい。

原因(先天性喘鳴)

原因が先天的なこともあります。

先天性に空気の通り道(鼻腔→咽頭→喉頭→声門下→気管)の一部が狭くなることが原因です。
・小顎症
・喉頭軟化症
・声帯麻痺
・喉頭嚢胞
・先天性声門下狭窄
・先天性気管狭窄
・圧排性気管狭窄(血管輪、無名動脈など)
これらの発症はまれですが、乳児健診や予防接種時にや小児科医は常に注意して赤ちゃんを診ています。
軽症であれば喘鳴(ゼーゼー)のみのこともありますが、陥没呼吸やチアノーゼなど強い症状がみられることもあります。これら症状は、啼泣時や哺乳時に増悪することが多いです。そのため、哺乳量が少なく体重が増えないことも多いです。
このような場合は、小児科を受診しましょう。

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