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2025.11.09赤ちゃんの哺乳・体重増加の外来
赤ちゃんの
哺乳・体重増加の外来

体重の増え方の目安
赤ちゃんの体重の増え方は個人差があり、赤ちゃんみんなが同じように体重が増える訳ではありません。
・早産児 or 正期産児
・母乳栄養 or 人工栄養(ミルク栄養)でも増え方は異なります。
以下、体重の増え方の目安を示します。
〇出生後、体重は一時的に減少します。
〇日齢5~7日頃(ちょうど産婦人科の退院頃)に体重が減少がとまり、以後は増加していきます。

〇以後、月齢3か月までは、約+25~40g/日のペースで体重増加します。
〇増加のペースは、例えば+40g/日を越えても大丈夫です。この時期の赤ちゃんに「飲みすぎ」、「太りすぎ」は心配しなくて大丈夫です。
〇+25g/日以下でも、母子手帳にある成長曲線の標準範囲内であれば問題ありません。
〇ただ、+15g/日以下の場合は、哺乳の仕方に問題があったり、病気が隠れていることもありますので、小児科を受診してください。
〇月齢4か月以降は、体重増加のペースは、+20g/日 → +10g/日の様に徐々にゆるやかになります。成長曲線の標準範囲内であれば問題ありません。


なお、ここで1日当たりの体重の増加量をしましましたが、これは「毎日体重を測りましょう。」という意味ではありません。むしろそれはお勧めしません。毎日の増減に一喜一憂してしまうからです。レンタルで体重計を借りて自宅で毎日体重を測定されたご家族がいらっしゃたと聞いたことがありますが、そこまでしなくて大丈夫です。一定期間の増加量、例えば「2週間や1ヶ月間の1日平均の増加量」で考えてください。
当院では、乳児健診に限らず、ご希望があれば予防接種の時でも、一般診察の時でも、体重測定しますので、ご希望の時はおっしゃってください。

哺乳回数・哺乳量の目安
赤ちゃんの哺乳回数や哺乳量の目安は一応ありますが、あくまで目安です。個人差がとても大きいです。
基本は、
「飲みたい時に、飲みたいだけ」飲ませてあげましょう、
です。

新生児で最初のペースがわからなければ、とりあえず2~3時間毎が目安になります。
3時間以上経っても欲しがる様子がなければ4時間開けても構いません。欲しがってないのに機械的に一定時間おきに哺乳することはお勧めしません。
ただ、注意が必要なのは、1日12回以上など哺乳回数が多い時です。「ちょこちょこ飲み」になっている可能性があります。1回哺乳量が少ない→すぐに欲しがる→しかし、時間が十分あいてないから本当にお腹はすいてない→また1回哺乳量が少ない、という悪循環になっていることがあります。こういう場合は1日1回でも良いので意識的に哺乳間隔をあけてみましょう。回数が多くても、体重が増えていて、お母さんがお疲れでなければ、今のペースが赤ちゃんのペースなのでその哺乳回数・間隔でも大丈夫です。

哺乳量も決まりはありません。ミルクの缶には、例えば、
・生後1ヶ月~2ヶ月頃:回あたり120~160ml
・生後2~3ヶ月頃:1回あたり140~160mlという記載がありますが、あくまでも目安です。

哺乳回数で1回量も変わりますが、1回量の上限も気にしないでください。哺乳回数が少なめの赤ちゃんは、1回量が多くなりがちです。


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